ワークバリアフリー社会を目指して 「働きたい主婦たちの提言づくり」
ワークショップ  〜なぜ私たちは働けないの?〜
やりました報告



■とき   2000年4月24日(月) 午後4時〜6時30分
■場所   ドーンセンター 5階 大会議室
■主催   WANA関西社会研究会
■参加人数 26名

 

4月24日(月)、大阪府総合女性センターであるドーンセンターが「女性週間」という催 しをやるのに合わせて、私たちWANA関西の「社会研究会」が上記のようなタイトルで 出し物をしました。

 当初、開催時間帯が平日の4時〜6時とたいへん主婦にとって出にくい時間に決められ ていたため、参加者の確保がたいへん危ぶまれましたが、そこはネットワークでなんとか 30名近い人数を得ることができ、一同ホッとした次第です。
男性の出席も3名ほどあり、けっこう発言してくれていたのもたいへん印象に残ってい ますし、うれしかったです。
この日のパネラーのお目玉としては、前コープ都島クリニック院長の市川先生(小児科)が登 場してくださったこと。彼は(覚えている人もいると思いますが)以前GAPPO(WA NA PRESSの前身)で対談に出ていただいた男性。
市川先生は、大阪の病児保育の先駆者。私たち働く女性の味方です。で、先生ならでは のうれしい発言がいろいろあります。その中でも秀逸は「(病児を預けに来た母親に対し て先生がかけた言葉)安心して、しっかりと働いて来なさい。この子は私たち専門スタッ フがちゃんとケアしますから」は、私たち働く母親にとってはほんとに涙が出る言葉でした
。   熱が出るたび保育園から呼び出しを受ける「母親」たち(父親ではない)にとって、子どもが病気になった時は本当に肩身が狭い。だからこんな言葉をかけて預かってくれる小 児科はまさに地獄で仏に会ったよう。今、大阪市内で三件ほどしかない病児保育所。もっともっと増やしてほしいよね。

 この他にも市川先生は、ジェンダーをふまえて夫婦のあり方を話すワークショップでは 「私くらいの歳になると、パートナーの存在が本当に大事になってきます」と発言されま した。これもオトコの口からはなかなか聞けない言葉、参加者はシーンとしましたね。
また、彼の同僚の男性には、パートナーと完全1日交替で家事育児分担をしている医者 もいると聞きました(聞け! 共働きでも家事をほとんどしないオトコども!! やる人 はちゃあんとやってるんだよっ。言い訳する気か!?・・・あ、急に乱れて失礼しました)。

  さて、おもしろかったのは、ワークショップの時間です。参加者がそれぞれ二つのチー ムに分かれて、働けない理由をジェンダーか、社会制度かで討論していただきました。

 そこからこのイベントとしての提言を導き出そうという試みでしたが、討論の末出てきたの が、「働きたくても働けない主婦たちの一番の原因は、真剣に働きたいと思っていないから」 という迫力ある結論です(参加者の多くは専業主婦だったのに、です)。これには苦笑してし まいましたが、なかなか核心をついた分析であるなあ、とも感心しました。私もそう思うこと がとても多かったからです。
で、そこで提言はどうしたか? 「これから夫は給料を妻に全額渡さないこと」。つまり、 日本の夫は給料を全額妻に渡すから、妻はそれを自分の所得(家族のもの)と誤解をしてし まうのではないか、それなら個人単位で課税もし、夫も最低必要限の生活費のみ家に入れる べし、というものができました。
他にもジェンダーを克服し、互いを一人前の人間として認め合うための身近な手段とし て、「互いをきちんとした名前で呼び合いましょう(主人、お父さん、お前、嫁はん、あんた、 はやめよう。なるべく○○さん、が望ましい。○○ちゃんも可)も提言として採択されましたが、 これもけっこう効果があると思います。高い理想ばかり言ってても始まらない。まずはやれるこ とから、が基本ですよね。
その他、社会制度の提言もいろいろでました。
とにかく参加者とワーワー言いながらい っしょに提言づくりをやれたのは、とても楽しかったし、好評でした。以下に掲載いたしますので、ぜひみなさんの男女共働社会づくりに向けたPRにご利用くださいませ。

【女性がもっと働ける社会づくりのための提言】

● 社会環境制度についての提言

  1. 年令制限をとっ払う
  2. 保育料等を必要経費として認めてもらいたい
  3. あらゆる意思決定の場に女性の登用を!!(例:ヨーロッパのクオーター制)
  4. 103万円のカベ 5. 多様な保育形態を(一時保育・緊急保育・病児保育等)

● ジェンダーについての提言

  1. 子どもの育て方を考えよう。(家庭教育・学校教育) エプロン姿の女性の絵本ばかりなど…
  2. 独立採算性の導入
  3. .パートナーをお互い名前で呼ぼう!○○さん、○○ちゃんも可

■パネリスト紹介
市川憲介さん
(コープ都島クリニック前院長) 大阪市大医卒。ベリタス病院小児科部長、すみれ病院副院長などを経て、現在旭区で「市川小児科内科」を開業。 1990年週末の子育て「青垣こどもの村」開設。1993年すみれカウンセリングルーム開設(コープ都島カウンセリングルーム)。 1995年すみれ病児保育所開設(現在すみれケアルーム)。臨床心理士の妻との間に2男1女。 家事担当は皿洗い、掃除など。趣味は山歩き、乱読、ゴルフ。  

長崎由美子さん
(市民ネット/元保母) 日本福祉大卒。名古屋YWCA・大阪聖和社会館主事の後「大阪聖和保育園」保母として13年勤務。 現在市民と政治を結ぶ「市民の絆大阪」共同代表、大阪市生野区で地域市民活動して いる。精神ケースワーカーの夫、2男あり。 ・藤木美奈子さん(WANA関西代表) 1959年大阪府生まれ。大阪市立大学経済学部中退。大阪市在住。アフリカでの空手指導、女子刑務所看守、 人材派遣会社役員など様々な職を経て、1990年より執筆・企画制作業 「AMIDA」営む。 1994年、個人で働く女性のNPOネットワーク「WANA関西」設立。夫、子どもふたりと同居中。

■コーディネーター
鈴木誠子さん
(ライフサポートプランナー) 1975年以来環境・保育・消費生活・女性問題等の市民活動、又最近では、「仕事・自立・ネットワーク」 をキーワードに女性に対する生き方支援の市民活動と講座企画{ ジェンダー・環境・女性と政治 } 等のプログラム企画や講演活動も行っている。地域の女性センターづくりの提言も始めて6年になる。

■司会 
吉田依里子さん
(フリーアナウンサー)

 




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